2010年12月31日金曜日

引き継ぎの返信報告

私の引き継ぎ文書に対して、実際に現地で作業を終えてからの報告メールを抜粋します。


3月13日にスブーティセアロにソーラーについて引継ぎをさせていただきました。
バッテリーについては、設置場所は文具棚の上ではなく、棚の横の仮置きしていた場
所に小さな棚を作って、大小どちらとも設置しました。(すいません。写真を撮り忘
れました。演説台のように前面は壁で、背面から出し入れ、管理するものです)上面
には蓋がついて開ければコントローラーが見えるような形です(センター出発時には
まだ蓋はできていませんでした)。バッテリーは交代でどちらも使っていくそうで
す。

雨季には長い時間停電することもあるらしく、そのときは大きなバッテリー使うと
おっしゃっていました。

銅線の接続部にコネクターをつけて繋ぎやすくするともおっしゃってくださいまし
た。

それからパネルの位置が現在の屋根の端の部分からもっと屋根の中央よりに移設させ
るそうです。(村の人から見えないようにするため?) スブーティセアロもねずみのこ
とを心配しており、コードをパイプで保護するとおっしゃってくださいました。

小さいほうのバッテリーについてですが、容量は9Ahでした。LEDと小さな蛍光灯のふ
たつを充電ランプ緑から付けっぱなしにしてみると(もちろんソーラーを外してで
す)、およそ9時間持ちました。発熱については、ほんのり温かい程度ですが、LEDの
光が時々微妙に強弱していることがあります。

また、バッテリーの保管方法についてメーカーに聞いてみるともおっしゃってくださ
いました。

ソーラーについての報告は以上です。

引き継ぎ文書その2

照明器具の接続について ページB-1(1枚のみ)

まず、カー用品のタコ足分配用の、3連ソケットをコントローラーにつなぎます。
プラグのままでは接続しにくいので、切断して銅線を出しましょう。
プラスマイナスがあります。被膜に、白いラインがあるほうがプラス、とあるサイトに書かれていました。ちなみにプラグは中心がプラス、周りがマイナスらしいです。

そして、照明器具のプラグをソケットにさし、点灯してみてください。
蛍光灯はプラスマイナス関係なく点灯するらしいですが、LDEにはプラスマイナスがあります。
プラグをさすのは間違えようがないのですが、ソケットの切断したほうを間違えないように、とはこのためです。
LEDはプラスマイナス間違えても点灯しないだけで、壊れはしない、というサイトと、逆向きに高電圧がかかると壊れる、と書かれたサイトがありました。

照明器具は2つあります。
私が買ったのはLF-610、壊れた機種と同じ大きさなので、自作のスタンドにそのまま取り付け可能かと期待してました。
消費電力2W

もう一つ、朝倉さんがブログを読んでドネーションにきてくれた、と聞いてるのですが、半分ぐらいの長さの蛍光灯。説明書もなく、謎です。
消費電力も、メーカーもさっぱり書いてないので、調べようがないのですが、8-10Wぐらいかと想像してるのですが。

照明のスイッチはいれっぱなしにして、ソケットのスイッチでオンオフを切り替えればどうでしょうか。

蛍光灯は、内部の回路の部品で電気を昇圧してから、発光するしくみらしく、過熱し、抵抗器など弱い部品が焼けた可能性があります。
LED自体は昇圧しなくても発光するらしいですが、内部にどんな基盤があるかないかは、分解してみないと分かりません。
弱そうな部品を使っているか、直接DC12Vがダイオードにつながっているか?
LED自体は熱に強くないようです。
これはもう長時間使って触って発熱を調べるしかありません。

ヒューズがあるので、最悪の事態は避けられるでしょう。

壊れた蛍光灯は、荷物に余裕があれば日本に持ち帰って、メーカーに問い合わせることもできますね。

以上

引き継ぎ文書その1

照明器具とともに、現地へ託した引き継ぎ文書を掲載します。メールでは負担になるだろうと、印刷して持っていってもらいました。


ソーラーシステム引き継ぎ文書 ページA-1

・バッテリ置き場について

スブーティさんに以前、棚の上に置いてはどうか、と提案されました。
今置いてあるそばの、マーカーやテープが入ってる棚の上、2mはありそうですね。
そのときはコントローラーを目で見てチェックしたいことなど伝えてなかったのですが、日本人がいる間はインバーター経由でパソコンも使うので、仮設であることを伝えてください。
そして、日本人が帰ったあと、どこに設置してどう使用するかを、ゴータマさん、スブーティさんたちと相談、検討していってください。これを読んでからすぐ試行錯誤して良い方法を提案、準備していったほうがよいと思われます。
インバーターを使うのは日本の工具の充電器一つだけなので、おそらく照明だけ使用で棚の上になりそうです。
その場合、配電盤を縦置きにすれば、下からでもコントローラーのランプが見えるかもしれません。
それか、チェックするときにハシゴを登るか。

棚の上は、凹型になっていて、スブーティさんには、自作のバッテリ台を使わず直接置いたほうが倒れにくくて安全だ、と言われていて、そのときはバッテリ台は逆さにかぶせて使うつもりでした。

ここで選択しなければならないのが、バッテリは2つあることです。
小さいのは初日の買い物のときのもの、大きいのは、スブーティさんに中古で大きいものを買えないか相談したら、数時間ですぐに提供してくれました。運転手さんが何事か話してくれたのですが、たまたま持っていたのかもしれません。

バッテリは、3-5年で寿命ですが、使わないほうが劣化が早いです。
2つ並列につなぐのはいいのですが、大きさが全然違うのは逆に劣化を早める、とも言われました。
2つをたまに入れ替えるのならいいですが、面倒そうですね。
ちなみにバッテリのメンテナンスには比重計という機器が必須ですが、今回荷物にはつけていません。一年後でもよいかと思いまして。

倉庫に予備バッテリとして保管するなら、満充電してからですが、大きいほうを返したら使ってもらえるなら、小さいほうをソーラーに設置です。
照明のみならおそらく容量的には問題ないと想像してますが、少し計算が必要になります。

裏面へ
・バッテリ容量と消費電力の兼ね合い計算 ページA-2

大きいバッテリは、65Ahと書かれてありました。
これは65アンペア使うと、1時間でなくなる、という意味だそうです。
実際には電気を全部放出する前に電圧降下して使えなくなるので、その8割、日本では低温でも能力下がりますし、あとは経年劣化で5割ぐらいまで下がり、そのうち寿命、ということになります。

小さいバッテリは、容量を覚えておりません。メモって、帰国後でもいいですから私にも教えてください。
仮に10Ahとしましょう。
LF-610は2W、12Vだから電流は 2÷12=0.17 アンペア
200mAだとしても 8(10Aの80%)÷0.2=40
つまり40個つなげたら1時間でなくなりますが、1つなら40時間、2日は充電しなくても使えそうなので一年間常設で問題なしです。

問題は謎の蛍光灯のほう。大きく見積もって12Wだとすると、12Vで割って1A。
8Wなら0.7A。
大ざっぱに2台合わせて点灯して1Aとしましょうか。
これなら8時間もつので、18時から6時までつけっぱなしだと途中で切れますが、コントローラーが遮断してくれますので、それを確認するのもよいでしょう。
とにかく夜、人がいるときに、4時間ほど付けたり消したりする分には、小さいバッテリでも問題なさそうです。

・設置について
大きいバッテリは重いので、2mの高さまで持ち上げるのは大変です。
小さいほうは、配電盤の「バッテリは水平におく」と書かれた位置にセットして使えるように設計しましたが、高い位置に置くとコントローラーのランプが見えない、というジレンマがあります。
なお、大きいバッテリは端子にとっかかりがなく、しっかり接続しないと接触不良にもなりやすいです。

昼間からの実験でも、パネルに板をかぶせるか線を外して充電できなくし、小さいバッテリでもつ時間を調べ、照明器具の発熱も確かめ、大丈夫そうなら採用、設置スタイルを検討、という順番になるでしょうか・・・

余分な配線は、小さくコイル状に巻くと磁界が発生して発熱が大きくなりますので、大きくまとめる感じで。
切断しないほうが、のちのちの場所変更にいいでしょう。
(続く)
(続き) ページA3

LEDは部屋中央で現地の電球(一つ分?)の代わり、蛍光灯は出入り口にマグネットでつけて非常灯の役目、という使い方もいいかと思います。
マグネットには穴が一つあいてるので、小さい釘で固定しましょう。

特別にどうらくワークで、研修生1と一緒に配線等の設置作業をしてもいいと思います。


・メンテナンスについて

バッテリは、液面を2、3ヶ月に1度チェック。
減っていたら、できれば蒸留水、精製水を足す。(不純物が少ないほうがよい)

電気がもたない(充電量が少ない)、と感じたら、バッテリ側か発電側の問題か、まず見極めてから。
ソーラーパネル側の線は、コントローラーにつながれていると12-13Vに制限されるので、外してテスターで電圧をチェック。昼間18Vなら正常に発電中。
小さすぎるなら、電線の切断の可能性があります。あちこち目で見て、見つからなければ、テスターで部分ごとに切開して調べていくしかありません。
屋根の上は、光を通す薄い板がのっているだけの場所は気をつけて。
一番心配なのはネズミがかじること。
次がパネルの背面、余った線を巻いてありますが、接続した箇所を水分から守りきれているか?長時間の熱でテープがはがれないか?
パネルを固定している針金を2カ所は外して、パネルを起こさなければ見ることができません。

バッテリは、充電しても電圧が12V以下なら寿命でしょう。

ゴータマさんは、昔エレベーター技師だったらしく、「日立や三菱製はよかったぞ」とお話してくださいました。電気系もひょっとしたらお詳しいかもしれませんね。

以上

2010年12月23日木曜日

もう壊れる?(2/22)

 帰国してしばらくすると、蛍光灯から煙が出て壊れる、と現地から日報等で連絡があった。せっかく設置したのに、もう現地には使える照明器具がない。格好つかないので、新たに何か考えることにする。
 まず煙が出たという原因を考えた。一般的にはショートか。発熱で部品の一部が溶けて短絡したか?キャンプ・カー用品なので、長時間点灯には耐えられなかったかもしれない。過大電流が流れ続けると、煙どころか火災にもつながるので慎重に見直さなければ。そういえば今回はシガーライタープラグの部分を切断して電線を接続したので、ヒューズも通してなかったのだ。
 ワット数も小さくしたいので、省エネで流行のLEDにしよう、とまず、ソーラーシステムを売りにしている家電量販店へ。しかしあるのはAC100V用ばかり。もちろん耐久性はこれがいいのだが、うちらの単独ソーラー&カーバッテリーは非力なので電圧変換は避けたい。スリランカは240Vだから、現地でのメンテナンス・交換を考慮すると昇圧変換も将来的な選択肢ではあるが。
 で、次はカーショップへ。これがまた・・・DC12V用はあるが、ブルーやピンクなど、妖しげなネオンのような、小さな物ばかり。ブラックライトってなんだ?カーショップだから仕方ないが、「車の飾りはさんざんあるのに、子供が勉強する明かりはないのかーーー!!」と不遇を心で叫んでみる。
 車幅灯用などを細工すれば明るい物が使えるかもしれないが、素人が改造していい領域か、微妙だ。それでも研修生は、暗がりでも勉強している。あちこち探し、悩み、結局は壊れた物と同じ照明器具のLED版を見つけて購入。なんとか最終走者の出発に間に合わせた。蛍光灯より発熱が少ないといいのだが。それでも今回はシガーライターの3連ソケットもたこ足用につけたので、プラグのヒューズを生かすことができる。

2010年12月8日水曜日

帰国します(2010年 2/17)

 2月17日が、夜にスリランカを発つ日。午前中が、農業関係の授業を担当。昨日はソーラーの授業で筆記の問題も出したが、「もし母国でソーラープロジェクトができるとしたら、どう活用したいか」という問題を出したら、皆さん長文を書き、日本語の添削としては大変になったので、今日は覚えて欲しい単語を空欄に短文を出題。覚えて欲しい基本の授業をし、皆さん正解、添削も簡単。
 昨日の回答の作文の長さには驚いたが、「暗い中でも子供たちが勉強できるよう、ソーラーをつけたい」など、自分にとってはやりがいとなる回答が多かった。
 そして日本での報告を考え、こちらでしか読めない現物のデータ等を収集、夕方に出発。初めてでしたが、現地にある物を利用し、無事設置できた、という達成感があります。

ソーラーの授業と、パネルの固定

 1限目は、全体での、ソーラーの授業。プロジェクトの紹介から、スリランカの発電と、ソーラー発電との違いなど。分かりやすく説明できたように思う。
 2限目は、ミャンマーの研修生、男性向けに、もう少し電気の知識、ショートなど危険を避ける学習。やはり男の子は、テスターで電圧を測定したり、電気は興味深くて夢中で学ぶように感じる。筆記の問題も出した。
 そして午後はパネル設置。簡単に行程を説明し、屋根に上がるので安全に努めるよう注意喚起したが、とにかくミャンマー研修生たちは気が利くので、日本人が自分一人でも何の問題もなかった。無事、パネルを針金で屋根にくくりつけ、余分な配線はまとめ、少しでも経年劣化を避けられるよう、配線を余ってた瓦でおおう。
 時間より早めに設置が終わった30分後、なんと突然スコールが。手際よく終わってよかった。廊下の穴から水が噴き出すほどの激しい雨だったが、コントローラーを見ると、シグナルはブルー、正常に発電中。接続部もビニール袋で養生したりしたし、あーよかった。

ソーラー授業&設置の準備

 改修プロジェクトのメンバーなど、半数の日本人は帰ってしまう日ですが、私は翌日、ソーラーの授業と、設置の働楽ワークを担当しますので、その準備。
 授業は、ソーラーパネルがここにきた背景、日本でのソーラープロジェクトで、これだけの日本人が関わって作ったんですよ、というところから分かるように、画像を盛り込みます。そして、これは全体での授業なので、ソーラー発電のことを女性にもわかりやすいよう、言葉を簡単にしてノートに授業内容を作っていきます。
 そして、ミャンマー研修生とのパネル設置が、時間内に終わるよう、行程をイメージしながらだんどりを。配線は釘でたたいて固定。ネズミにかじられないよう祈ります。センターでは早朝、リスが登っていくような音が聞こえます。ソーラーパネルは、朝、屋根に乗せて、夕方下げてましたが、いよいよ明日屋根に固定です。

照明の美術性

 改修プロジェクトで来ているAさんが、照明器具の美術・芸術性について語ってくださいました。つまり、照明は壁に張り付けるより上から照らすほうが効率的だし、人から見えるインテリアは美しくなければならないと。
 普段は機能性だけ優先して、芸術性は無視する私ですが、よしそれなら、と思い立ちました。ホールの天井はやたらと高いので、入り口の壁に張り付けるしかないか、と思案していたのですが、電気スタンドのように少しでもせり出して下を向くだけでも違うそうです。
 まず照明はキャンプ&カー用品で、裏を見ますと固定用の穴が二つ開いています。釘の頭をスライドさせてひっかければ固定もできそうです。固定用のマグネットもあります。穴の位置が合うように正確に図面を書き、木を切って台を作ります。スタンド、支柱になる金属を廃材置き場で探して加工。木で挟むだけでは不安定なので、釘が通る穴もあけます。
 これは細かい制作で、写真が何枚かないと分かりにくいでしょう。こうして、見た目は小さくてたいした物に見えない割に苦心の作、できました。台所側の入り口の上に、非常灯のように設置し、線の届く範囲なら外して移動して照らすことも可能です。

配線と屋内の設置について

 新たにいただいた、大きなバッテリーも、木で箱形の台かカバーを作るとして、一つだけある照明器具やコントローラーなど一式を、はたして室内のどこに置くか。
 台所も暗いし、と考えましたが、やはりホールが一番みんなが利用する時間が長いので、ここに決めました。ここに設置してほしい、という声があるわけでもなく、総合的に見て自分の判断です。結構停電があるのですが、ホールは明かりを取り入れる作りでなく、センターの中心にあるので、昼間でも廊下より暗いです。本を読むのにも照明をつけないと目が疲れそうです。
 バッテリは重く、コントローラーも安全に、ということで、ホールの台所側の入り口、棚の隣がなんとなく邪魔にならなさそうだったので、ここに一式を借り置きします。
 倉庫にあった電線を物色し、かなり細い物は電気の容量が超えた場合に溶けたりしそうなので避け、一番太い物が、長さもそこそこありそうだったので、まずこれを採用してみます。屋外の熱に何年耐えるか分かりませんが、まずあったものを使うことにします。
 さてこの線を、どこを通すか?ドアが閉まらなくなるし、適当な穴もないし、ドアのそばに穴を空けなければならないか、これは自分の手に負えるか分からない仕事だぞと、日本の改修メンバーに相談してると、スブーティ・セアロがスリランカの大工さんに話して、いつの間にか屋根に上がり、線をホールに垂らしてくださいました。あとで見ましたが、屋根と壁の間には、簡単に通せる隙間があるんですね。
 おそらく日本語を聞いたのでなく、身振りで察してくれたのだと思います、さすがです。